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今月の家庭菜園

セルリー栽培のポイント

板木技術士事務所 板木利隆

セルリーはセロリとも呼ばれます。ビタミンC、B群やミネラル類、カロテンなどを含み、繊維質にも富む健康野菜です。独特な強い芳香の精油成分には、精神を安定させる作用があるそうです。この香りとさわやかな歯応えで、サラダや肉料理に大変人気があります。

その割に、家庭菜園ではあまり取り入れられていません。それはほかの葉茎菜類とはかなり異なった性質があり、一般的な栽培管理ではあまり良い品質のものが得られないからです。

具体的には、(1)初期生育が遅く、高温に比較的弱いため育苗管理が難しく、健全な大苗が得られないこと、(2)繊細な根の性質に応える畑の条件にすることが難しく、多肥、多水分を好むセルリーのための施肥やかん水がうまく行われていないことなどが理由です。

セルリーを上手に育てるためには、(1)高温下での昇温防止による上手な育苗管理、(2)良質な完熟堆肥(たいひ)と肥料を施した本畑作り、(3)植えつけ後の入念なかん水管理と十分な追肥などがポイントになります。

まず、品種は淡緑系で育てやすい「トップセラー」、「コーネル」などを選び、5月下旬〜6月中旬に図のように育苗箱に条まきし、本葉2〜3枚のころ苗床に移植し、べた掛け資材や遮光ネットなどで被覆し、入念なかん水管理により育てます。

本畑は早めに石灰を施して耕しておき、元肥として堆肥、油かす、化成肥料をベッド全面に施し、20〜25cmの深さによく耕し込んでおきます。

苗が本葉6〜7枚になったころ、排水のことを考え、やや高めに作ったベッドに、40cm×35cm間隔ぐらいに植えつけます。植えつけ後はベッド全面に敷きわらをし、水分不足にならないよう気をつけて、かん水を入念に行います。ほかの葉菜類よりも水分をかなり多く必要とすることを念頭に置いて管理することが大切です。

秋に入ると生育が盛んになるので、ベッドの両側に油かすと化成肥料を15〜20日間隔で3〜4回追肥し、ベッドに土を寄せ上げます。

脇芽が伸びてきたらかき取り、外の枯れ葉は適宜取り除きます。害虫は早期発見に努め、遅れずに薬剤散布して防ぐことも非常に大切です。

(JA広報通信より)

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