HOME > 今月の家庭菜園 > 2011年5月

今月の家庭菜園

家庭菜園の日々の管理

板木技術士事務所 板木利隆

春から夏にかけて野菜の育ちは大変早く、日々その姿を変えてきます。その育ち方を知り、適切な管理をすることが、良質野菜、多収の基本です。

管理の狙いは、(1)健全な葉を必要な枚数付けさせ、(2)各葉によく光を当て、(3)根からの養水分を適量与え、光合成を盛んに行わせることです。ちなみに長期に収穫し続ける果菜類では、果実1個当たり、ナス、ピーマンは7〜8枚、キュウリは3枚、カボチャでは15枚、スイカでは40〜50枚の健全な葉数が必要です。株間を広めに取り、整枝を適正に行うこと、果実が多過ぎれば摘果して制限し、あるいは小さいうちに収穫し、1果当たりの葉数を確保することが重要になるわけです。

次に、各葉に光をよく当てるために、余分に伸びてきた脇芽や、重なり合ってお互いに陰をつくってしまう葉は摘み取ることです。トマトの脇芽は2〜3日見ないと残すべき主枝と見紛うほど大きく伸びてしまいます。キュウリの子づる、孫づるは、一日で3〜4cmも伸びるのです。育ち盛りには1〜2日置きには必ず、見過ごさずに摘み取ってください。病害虫で葉が傷められないようにするのは当然ですが

肥料のことは次号に譲りますが、水分不足は葉の気孔開度を小さくし、光合成作用を大きく損ねてしまいますので、株元へのフィルムマルチ、盛夏期の敷きわらは重要です。水分の吸収量は、晴天と曇天で6〜8倍も違うので、天候に応じたかん水の加減が重要です。このことは地下からの吸水がまったくないプランターの管理では特に心得ておかねばなりません。

盛夏の太陽光は強過ぎ、生育に有害となる場合がしばしばあります。強光は高温を伴うので、特に低温性のホウレンソウやチンゲンサイ、シュンギクなど、あるいは秋野菜作りのためのキャベツ、ハクサイなど、幼苗期にはべた掛け資材のトンネルで遮光するのが有効です。害虫回避の効果も発揮できるので、一挙両得のおすすめ技術といえましょう。

(JA広報通信より)

←記事一覧に戻る